アーティスト:椎名林檎
作詞・作曲: 椎名林檎
このシリーズでは名曲の中で音楽理論がどのように使われているかを学ぶことができます。
今回は、椎名林檎の名曲「丸の内サディスティック」のコード分析を行います。
「丸の内サディスティック」では、以下の音楽理論の使い方を学ぶことができます。
- セカンダリードミナントコード
- シックスコード
- オンコード
それでは分析していきましょう。
ここではダイアトニックコードを理解していることが前提です。ダイアトニックコードを知らない方は以下で勉強しましょう。
ダイアトニックコードとは?コード進行の作り方
イントロ
キーはE♭メジャーです。
|A♭M7 G7|Cm7 E♭7 ×3
→|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅰ7 ×3
|A♭M7 G7|Cm7
→|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7
コード | 説明 |
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Ⅲ7 | Ⅵm7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
Ⅰ7 | ⅣM7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
Aメロ1
E♭ E♭7 |A♭M7 G7|Cm7 ×2
→Ⅰ Ⅰ7|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7 ×2
(報酬は入社後~)
E♭6 E♭M7|A♭M7 B♭|E♭M7
→Ⅰ6 ⅠM7|ⅣM7 Ⅴ|ⅠM7
(リッケン620~)
Gm|A♭M7 B♭|E♭M7 G7
→Ⅲm7|ⅣM7 Ⅴ|ⅠM7 Ⅲ7
(19万も持って居ない~)
コード | 説明 |
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Ⅰ7 | ⅣM7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
Ⅲ7 | Ⅵm7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ ただし最後のⅢ7はⅥmに進行せず、ⅣM7に偽終止しています。 偽終止とはドミナントからトニックに行かないコード進行のことです。 |
Ⅰ6 | Ⅵm7の代理和音です。 |
サビ
|A♭M7 G7|Cm7 E♭7 ×4
→|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅰ7 ×4
コード | 説明 |
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Ⅲ7 | Ⅵm7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
Ⅰ7 | ⅣM7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
間奏
|Cm7|Cm7onB♭|Gm7|A♭M7 ×2
→|Ⅵm7|Ⅵm7onⅤ|Ⅲm7|ⅣM7 ×2
コード | 説明 |
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Ⅵm7onⅤ | Ⅵm7の7度の音を最低音にしたオンコードです。 度の意味についてはコチラ↓ オンコードについてはコチラ↓ |
Aメロ2
Fm7 G7 |A♭M7 B♭|E♭M7
→Ⅱm7 Ⅲ7|ⅣM7 Ⅴ|ⅠM7
(青噛んで~)
Gm|A♭M7 B♭|E♭M7 G7|G7
→Ⅲm7 |ⅣM7 Ⅴ|ⅠM7 Ⅲ7|Ⅲ7
(終電で~)
コード | 説明 |
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Ⅲ7 | Ⅵm7に対するセカンダリードミナントコードです。 セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓ |
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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