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【コード進行分析】ジャズ・スタンダード「All The Things You Are」編

この記事は約4分で読めます。

このシリーズでは名曲の中で音楽理論がどのように使われているかを学ぶことができます。

 

今回は、ジャズの名曲All The Things You Areコード分析を行います。

 

All The Things You Areでは、以下のコードの使い方を学ぶことができます。

 

  • モーダルインターチェンジコード
  • セカンダリードミナントコード
  • ディミニッシュコード
  • パッシングディミニッシュ

 

それでは分析していきましょう。

 

コード進行参考:ジャズ資料館

 

ここではダイアトニックコードを理解していることが前提です。
ダイアトニックコードを知らない方は以下で勉強しましょう。
ダイアトニックコードとは?コード進行の作り方

 

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コード進行

|Fm7|B♭m7|E♭7|A♭M7

|D♭M7|Dm7 G7|CM7|CM7

|Cm7|Fm7|B♭7|E♭M7

|A♭M7|Am7-5 D7|GM7|GM7

|Am7|D7|GM7|GM7

|F#m7|B7|EM7|Gm7-5 C7

|Fm7|B♭m7|E♭7|A♭M7

|D♭M7|D♭m|A♭M7|Bdim

|B♭m7|E♭7|A♭M7|A♭M7

 

コード進行分析

この曲では多くの転調が行われます。

調ごとにセクションを分けました。

 

転調の基本については以下をご覧ください

「転調の方法」と「転調パターン一覧」

 

Section1

キーはA♭メジャーです。

|Fm7|B♭m7|E♭7|A♭M7
|Ⅵm7|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7

|D♭M7
|ⅣM7

 

Section2

キーはCメジャーです。

|Dm7 G7|CM7|CM7
|Ⅱm7 Ⅴ7|ⅠM7|ⅠM7

 

序盤でツーファイブ(Cm7→G7)を使用してCメジャーキーに転調しています。

 

Section3

キーはE♭メジャーです。

|Cm7|Fm7|B♭7|E♭M7
|Ⅵm7|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7

|A♭M7
|ⅣM7

 

序盤でピボットコード(Cm7、Fm7、B♭7)やツーファイブ(Fm7→B♭7)を使用して短3度上に転調しています。

短3度上は転調しやすい調です。

 

Section4

キーはGメジャーです。

|Am7-5 D7|GM7|GM7
|Ⅱm7-5 Ⅴ7|ⅠM7|ⅠM7

|Am7|D7|GM7|GM7
|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7|ⅠM7

 

序盤でピボットコード(Am7-5)やツーファイブ(Ⅱm7-5→Ⅴ7)を使用して短3度上のGメジャーキーに転調しています。

短3度上は転調しやすい調です。

 

コード説明
Ⅱm7-5エオリアンモードからのモーダルインターチェンジコード(借用和音)です。

モーダルインターチェンジコードについてはコチラ↓
モーダルインターチェンジコード(M.I.C)一覧

 

Section5

キーはEメジャーです。

|F#m7|B7|EM7
|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7

 

序盤でピボットコード(F#m7、B7)やツーファイブ(F#m7→B7)を使用して短3度下のEメジャーキーに転調しています。

短3度下は転調しやすい調です。

 

Section6

キーはA♭メジャーです。

|Gm7-5 C7
|Ⅶm7-5 Ⅲ7

|Fm7|B♭m7|E♭7|A♭M7
|Ⅵm7|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7

|D♭M7|D♭m|A♭M7|Bdim
|ⅣM7|Ⅳm|ⅠM7|♭Ⅲdim

|B♭m7|E♭7|A♭M7|A♭M7
|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7|ⅠM7

 

序盤でツーファイブ(Gm7-5→C7)を使用してA♭メジャーキーに転調しています。

 

コード説明
Ⅲ7Ⅵ○に対するセカンダリードミナントコードです。

セカンダリードミナントコードについてはコチラ↓
セカンダリードミナントコードとは?3つの使い方
セカンダリードミナントコード一覧

Ⅳmエオリアンモードからのモーダルインターチェンジコード(借用和音)です。

モーダルインターチェンジコードについてはコチラ↓
モーダルインターチェンジコードとは?使い方は?
モーダルインターチェンジコード(借用和音)一覧

♭Ⅲdimディミニッシュコードです。
パッシングディミニッシュとして使用しています。パッシングディミニッシュについてはコチラ↓
パッシングディミニッシュとは?使い方は?

 

以上、ご覧いただきありがとうございました。

 

 

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