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【誰でも分かる!】テンションコードの使い方

この記事は約8分で読めます。

「テンションコードって何?」

「テンションコードってどうやって使うの?」


テンションコードを使えばコード進行をおしゃれにアレンジすることができます。


今回はテンションコードの使い方を解説していきます。

この記事を見れば簡単にテンションコードを使うことができるようになるでしょう!

テンションコードとは

まずテンションについて説明します

テンションとは、あるコードのルート音に対して9度、11度、13度の音のことです。

「度」の意味については、以下をご覧ください。
【誰でも分かる!】「音高(ピッチ)」「音程」「度数」の違い


テンションには以下の2種類があります。

テンションの種類
テンション9度11度13度
ナチュラルテンション9th11th13th
オルタードテンション
(変化記号♭、#のあるもの)
♭9th、#9th#11th♭13th


例えば、CM7のテンションは以下です。

CM7のテンションナチュラルテンション(緑色)、オルタードテンション(赤色
コードP1♭99m3 (#9)M3P4 (11)#11P5♭1313m7M7
CM7CD♭DE♭EFF#GA♭AB♭B


テンションコード
とは、あるコードにテンションを加えたものです。

例えばCM7に9thのテンションを加えると、テンションコードであるCM7(9)になります。

テンションコードの使い方

使用法

以下の表は「ダイアトニックコード」と「セカンダリードミナントコード」で使えるテンションです。

ダイアトニックコードについては以下を参考にしてください
【誰でも分かる!】「ダイアトニックコードの基礎」と「コード進行の作り方」

セカンダリードミナントコードについては以下を参考にしてください
【誰でも分かる!】「セカンダリードミナントコード」の3つの使い方

この表に従ってテンションを加えるだけでテンションコードを使うことができます。

ダイアトニックコードで使えるテンション
ダイアトニックコードスケール内のテンションスケール外のテンション
ⅠM79th、13th 
Ⅱm79th、11th、(13th) 
Ⅲm711th 
ⅣM79th、(#11th)、13th 
Ⅴ79th、13th♭9th、#9th、#11th、♭13th
Ⅵm79th、11th 
Ⅶm7-511th、♭13th 
セカンダリードミナントコードで使えるテンション
セカンダリードミナントコードスケール内のテンションスケール外のテンション
Ⅰ79th、13th♭9th、#9th、# 11th、♭13th
Ⅱ79th、#9th、13th♭9th、# 11th、♭13th
Ⅲ7♭9th、#9th、♭13th# 11th
Ⅵ79th、#9th、♭13th♭9th、# 11th
Ⅶ7♭9th、#9th、# 11th、♭13th 

ポイント

  • 異なる度数のテンション(例:9thと#11th)は同時に加えることができます。
  • スケール内のテンションを使うと安定なサウンド、スケール外のテンションを使うと不安定なサウンドになります。
  • ( )のテンションはあまり使いません(理由は後述)。
  • テンションを加えるとコードのサウンドが複雑になります。しかしコードトーンを抜くことでサウンドをすっきりさせることができます。

使用例

テンションコードを使って以下のコード進行をアレンジしてみます

|CM7|Dm7|G7|CM7
→|ⅠM7|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7

【音楽理論】テンションコードの使い方 ①アレンジ前

アレンジ①-A

|CM7|Dm7(9)|G7(13)|CM7
→|ⅠM7|Ⅱm7(9)Ⅴ7(13)|ⅠM7

【音楽理論】テンションコードの使い方 ①アレンジ後A

アレンジ①-B

|CM7(9, 13)|Dm7(11)|G7(♭9)|CM7
→|ⅠM7(9,13)Ⅱm7(11)Ⅴ7(♭9)|ⅠM7

【音楽理論】テンションコードの使い方 ①アレンジ後B

アレンジ①-C

|CM7(13)|Dm7(13)|G7(#11,♭13)|CM7(9)
→|ⅠM7(13)Ⅱm7(13)Ⅴ7(#11,♭13)ⅠM7(9)

【音楽理論】テンションコードの使い方 ①アレンジ後C

次にテンションコードを使って以下のコード進行をアレンジしてみます

|CM7|D7|G7|CM7
→|ⅠM7|Ⅱ7|Ⅴ7|ⅠM7

【音楽理論】テンションコードの使い方 ②アレンジ前

アレンジ②

|CM7(13)|D7(♭13)|G7(9)|CM7
→|ⅠM7(13)Ⅱ7(♭13)Ⅴ7(9)|ⅠM7

【音楽理論】テンションコードの使い方 ②アレンジ後

 

理論

理論に興味のある方はご覧ください

アヴェイラブルテンション

あるコードに使用できるテンションを、アヴェイラブルテンションといいます。


アヴェイラブルテンションは以下の2つの条件を満たしたテンションです。

条件①:スケール内の音である
条件②:コードトーンの半音上にない


ドミナント(Ⅴ7)の場合は以下の例外があります。

例外:条件①②を満たさなくても、すべてのオルタードテンションがアヴェイラブルテンションになる


ただし、この場合はテンションがスケール外の音になるため、不安定な響きになります。

ダイアトニックコードのアヴェイラブルテンション

Cメジャーダイアトニックコードのアヴェイラブルテンションを探してみます。

Cメジャーダイアトニックコードの「コードトーン」と「テンション」をマッピングしたのが以下の表です。

Cメジャーダイアトニックコードの「コードトーン」と「テンション」
コードC♭DD♭EEF#FG♭AA♭BB
CM7(ⅠM7)P1 9 M311 P5 13 M7
Dm7(Ⅱm7)m7 P1 9m3 11 P5 (13)
Em7(Ⅲm7)♭13 m7 P1♭9 m3 11 P5
FM7(ⅣM7)P5 13 M7P1 9 M3 (#11)
G7(Ⅴ7)11#11P5♭1313m7 P1 ♭99#9M3
Am7(Ⅵm7)m3 11 P5♭13 m7 P1 9
Bm7-5(Ⅶm7-5)♭9 m3 11dim5 ♭13 m7 P1

上記表に以下の色付けをしました

  • 条件①のみを満たしたテンションを赤色
  • 条件①②を満たしたテンションを緑色
  • 例外を満たしたテンションを黄色

黄色緑色のテンションがアヴェイラブルテンションです。

※( )のアヴェイラブルテンションはコードトーンとトライトーンを形成し、コードの機能がドミナントに近くなってしまうのであまり使いません。

トライトーンについては以下を参考にしてください。
【誰でも分かる!】「セカンダリードミナントコード」の3つの使い方

セカンダリードミナントコードのアヴェイラブルテンション

Cメジャーダイアトニックコードに対するセカンダリードミナントコードのアヴェイラブルテンションを探してみます。

セカンダリードミナントコードの「コードトーン」と「テンション」をマッピングしたのが以下の表です。

セカンダリードミナントコードの「コードトーン」と「テンション」
コードCD♭DE♭EFF#GA♭AB♭B
C7(Ⅰ7)P1♭99#9M311#11P5♭1313m7 
D7(Ⅱ7)m7 P1♭99#9M311#11P5♭1313
E7(Ⅲ7)♭1313m7 P1♭99#9M311#11P5
A7(Ⅵ7)#9M311#11P5♭1313m7 P1♭99
B7(Ⅶ7)♭99#9M311#11P5♭1313m7 P1

上記表に以下の色付けをしました

  • 条件①のみを満たしたテンションを赤色
  • 条件①②を満たしたテンション(アヴェイラブルテンション)を緑色
  • 例外を満たしたテンションを黄色


黄色
緑色のテンションがアヴェイラブルテンションです。

テンションコードを使った名曲

コチラでテンションコードを使った名曲の分析などを紹介しています。


以上、ご覧いただきありがとうございました。

作曲におすすめな本はコチラ
【厳選3冊】作曲におすすめの本

以上、ご覧いただきありがとうございました。

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