テンションコードって何?
テンションコードはどうやって使うの?
この記事では「テンションコードとは」「テンションコードの使い方」「テンションコードを使った名曲」を紹介しています。
この記事はダイアトニックコードを理解していることが前提です。ダイアトニックコードを知らない方は以下で勉強しましょう。
ダイアトニックコードとは?コード進行の作り方
テンションコードとは
まずテンションについて説明します
テンションとは、あるコードのルート音に対して9度、11度、13度の音のことです。
「度」の意味については、以下をご覧ください。
音楽初心者必見!音程・音高・度数の違いをわかりやすく解説
テンションには以下の2種類があります。
テンション | 9度 | 11度 | 13度 |
---|---|---|---|
ナチュラルテンション | 9th | 11th | 13th |
オルタードテンション (変化記号♭、#のあるもの) | ♭9th、#9th | #11th | ♭13th |
例えば、CM7のテンションは以下です。
コード | P1 | ♭9 | 9 | m3 (#9) | M3 | P4 (11) | #11 | P5 | ♭13 | 13 | m7 | M7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CM7 | C | D♭ | D | E♭ | E | F | F# | G | A♭ | A | B♭ | B |
テンションコードとは、あるコードにテンションを加えたものです。
例えばCM7に9thのテンションを加えると、テンションコードであるCM7(9)になります。
テンションコードの使い方
テンションコードの使用法
以下の表はダイアトニックコードで使えるテンションです。
この表に従ってコードにテンションを加えるだけでテンションコードを使うことができます。
ダイアトニックコード | スケール内のテンション | スケール外のテンション |
---|---|---|
ⅠM7 | 9th、13th | |
Ⅱm7 | 9th、11th、(13th) | |
Ⅲm7 | 11th | |
ⅣM7 | 9th、(#11th)、13th | |
Ⅴ7 | 9th、13th | ♭9th、#9th、#11th、♭13th |
Ⅵm7 | 9th、11th | |
Ⅶm7-5 | 11th、♭13th |
ポイント
- 異なる度数のテンション(例:9thと#11th)は同時に加えることができます。
- スケール内のテンションを使うと安定なサウンド、スケール外のテンションを使うと不安定なサウンドになります。
- テンションを加えるとコードのサウンドが複雑になります。しかしコードトーンを抜くことでサウンドをすっきりさせることができます。
その他テンションコードについては以下をご覧ください。
テンションコード一覧
テンションコードの使用例
テンションコードを使って以下のコード進行をアレンジしてみます
|CM7|Dm7|G7|CM7
→|ⅠM7|Ⅱm7|Ⅴ7|ⅠM7
使用例①
|CM7|Dm7(9)|G7(13)|CM7
→|ⅠM7|Ⅱm7(9)|Ⅴ7(13)|ⅠM7
使用例②
|CM7(9, 13)|Dm7(11)|G7(♭9)|CM7
→|ⅠM7(9,13)|Ⅱm7(11)|Ⅴ7(♭9)|ⅠM7
使用例③
|CM7(13)|Dm7(13)|G7(#11,♭13)|CM7(9)
→|ⅠM7(13)|Ⅱm7(13)|Ⅴ7(#11,♭13)|ⅠM7(9)
テンションコードを使った名曲
コチラでテンションコードを使った名曲の分析などを紹介しています。
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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