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ディミニッシュコード(dim)とは?ディミニッシュコードの簡単な使い方

この記事は約7分で読めます。

ディミニッシュコードって何?

ディミニッシュコードはどうやって使うの?

 

ディミニッシュコードは、音楽理論上の複雑な和音の一つで、初めて学ぶ人にとっては難しいと感じるかもしれません。

しかし、正しい使い方を知ることで、ジャズやクラシック音楽の和声の世界を深く理解することができます。

 

この記事では、ディミニッシュコードの基礎知識や使い方について解説します。

初心者でもわかりやすく、理論に基づいた内容をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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ディミニッシュコードとは

 

※ディミニッシュコードの使い方のみ興味のある方は「ディミニッシュコードの使い方」をご覧ください。

 

ディミニッシュコードの構造

ディミニッシュコードとは、短3度(半音3個)ごとに音を重ねて作ったコードです。

短3度など「度数」については以下をご覧ください。

音楽初心者必見!音程・音高・度数の違いをわかりやすく解説

 

ディミニッシュコードの種類

ディミニッシュコードには、重ねる音の数の違いで以下の2種類があります。

  • ディミニッシュトライアド(dim)
    短3度(半音3個)ごとに音を 3つ重ねたディミニッシュコード(3和音)

  • ディミニッシュトセブンス(dim7)
    短3度(半音3個)ごとに音を 4つ重ねたディミニッシュコード(4和音)

 

ディミニッシュコードの構成音

ディミニッシュコードの構成音は以下です。

  • ディミニッシュトライアド(dim)
    P1、m3、dim5

  • ディミニッシュトセブンス(dim7)
    P1、m3、dim5、dim7

P1、m3、dim5、dim7の意味については以下をご覧ください。

音楽初心者必見!音程・音高・度数の違いをわかりやすく解説

 

例えば「Cdim」「Cdim7」の構成音は以下です。

「Cdim」「Cdim7」の構成音P1:完全1度、m3:短3度、dim5:減5度、m7:短7度、dim7:減7度
コードCD♭DE♭EFG♭GA♭AB♭B
CdimP1  m3  dim5     
Cdim7P1  m3  dim5  dim7  

 

ちなみに長3度(半音4個)で音を重ねて作ったコードをオーギュメントコードといいます。

 

オーギュメントコードついては以下をご覧ください。

オーギュメントコード(aug)とは?使い方は?

ディミニッシュコードに似たコードにハーフディミニッシュがあります。

ハーフディミニッシュはマイナーセブンスフラットファイブともいいます。

 

ハーフディミニッシュについては以下をご覧ください

マイナーセブンスフラットファイブ(m7-5)の3つの使い方




ディミニッシュトセブンス(dim7)の種類

「□dim7」の4つの構成音のどの音をルート(P1)にしても、その構成音は短3度(半音3個)ごとに重なったままです。つまり「□dim7」になります。

 

例えば「Cdim7」の4つの構成音(C、E♭、F#、A)のそれぞれをルート(P1)とした場合、以下の4つの「□dim7」になります。

「Cdim7」と構成音が同じ「□dim7」P1:完全1度、m3:短3度、dim5:減5度、dim7:減7度
□dim7CD♭DE♭EFF#GA♭AB♭B
Cdim7P1  m3  dim5  dim7  
E♭dim7dim7  P1  m3  dim5  
F#dim7dim5  dim7  P1  m3  
Adim7m3  dim5  dim7  P1  

 

つまり「□dim7」は以下の3種類しかないことが分かります。

  • Cdim7 = E♭dim7 = F#dim7 = Adim7
  • D♭dim7 = Edim7 = Gdim7 = B♭dim7
  • Ddim7 = Fdim7 = A♭dim7 = Bdim7

 

 

ディミニッシュコードの使い方

使い方①:セブンスコードを置き換えて使う

使用法

以下の表に従って「セブンスコード(□7)」を「ディミニッシュコード(□dim、□dim7)」に置き換えることができます。

「主なセブンスコード」と「置き換えることができるディミニッシュコード」※「□dim(7)」は「□dim」または「□dim7」という意味です。
セブンスコード置き換えることができるディミニッシュコード※
Ⅰ7(セカンダリードミナントコード)♭Ⅱdim(7)=Ⅲdim(7)=Ⅴdim(7)=♭Ⅶdim(7)
Ⅵ7(セカンダリードミナントコード)
Ⅱ7(セカンダリードミナントコード)Ⅰdim(7)=♭Ⅲdim(7)=#Ⅳdim(7)=Ⅵdim(7)
Ⅶ7(セカンダリードミナントコード)
Ⅲ7(セカンダリードミナントコード)Ⅱdim(7)=Ⅳdim(7)=♭Ⅵdim(7)=Ⅶdim(7)
Ⅴ7(ドミナントコード)

 

セカンダリードミナントコードについては以下をご覧ください

セカンダリードミナントコードとは?3つの使い方




使用例

それでは「セブンスコード(□7)」を「ディミニッシュコード(□dim、□dim7)」に置き換えてコード進行をアレンジしてみましょう!

 

以下のコード進行をアレンジします。

|C|Dm7|G7|C
→|Ⅰ|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅰ

 

使用法を参考に「G7(Ⅴ7)」をディミニッシュコードに置き換えると、以下の4種類のコード進行にアレンジできます。

 

|C|Dm7|G#dim7|C
→|Ⅰ|Ⅱm7|♭Ⅵdim7|Ⅰ

 

|C|Dm7|Ddim7|C
→|Ⅰ|Ⅱm7|Ⅱdim7|Ⅰ

 

|C|Dm7|Fdim7|C
→|Ⅰ|Ⅱm7|Ⅳdim7|Ⅰ

 

|C|Dm7|Bdim7|C
→|Ⅰ|Ⅱm7|Ⅶdim7|Ⅰ

 



理論

理論に興味のある方はご覧ください。理論を知らなくても使うことはできます。

 

セブンスコード「□7」のルートを半音上げるとディミニッシュトセブンス「□dim7」になります。

例えば、「B7」のルート(P1)を半音上げると「Cdim7」になります

「B7」と「Cdim7」の構成音P1:完全1度、M3:長3度、m3:短3度、P5:完全5度、dim5:減5度、m7:短7度、dim7:減7度
コードCD♭DE♭EFF#GA♭AB♭B
B7   M3  P5  m7 P1
Cdim7P1  m3  dim5  dim7  

 

このとき「□dim7」には「□7」の特徴であるトライトーンが保持されます。

トライトーンとは全音3つ分の音程のことです。

「□7」ではM3m7、「□dim7」ではm3dim7の音程がトライトーンになっています。

 

トライトーンという同じ特徴を持つことからセブンスコード「□7」をルートが半音上のディミニッシュトセブンス「□dim7」に置き換えることができます。

 

また「□dim」と「□dim7」は構成音がほとんど同じであるため、「□dim7」の代わりに「□dim」を使うことができます。

そのためセブンスコード「□7」をルートが半音上のディミニッシュトライアド「□dim」に置き換えることもできます。

ただし「□dim」はトライトーンを含まないため「□dim7」よりも「□7」のサウンドから遠くなります。

 

以上をまとめると、セブンスコード「□7」をルートが半音上のディミニッシュコード「□dim、□dim7」に置き換えることができます。

 

使い方②:パッシングディミニッシュとして使う

パッシングディミニッシュについては以下で紹介しています。

パッシングディミニッシュとは?使い方は?

 

ディミニッシュコードを使用した名曲

コチラでディミニッシュコードを使った名曲の分析などを紹介しています。

 

以上ご覧いただきありがとうございました!

 

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