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音楽理論を理解する!スケールとキーの関係について詳しく解説

この記事は約8分で読めます。

スケールとかキーって何?

知ってるといいことあるの?

この記事では「メジャースケール」「ナチュラルマイナースケール」「ハーモニックマイナースケール」「メロディックマイナースケール」「キー」について紹介しています。

スケールとキーは音楽理論の基礎です。

基礎であるがゆえ音楽をやるうえで役立つ場面がたくさんあります。

例えば、スケールとキーを学ぶことで「作曲」「耳コピ」「アドリブ」がしやすくなります!

特に耳コピは音楽をやる人なら誰でもやる作業です。

スケールとキーを学べば耳コピを短時間で終わらせることができ、あなたの大切な時間を節約することができます。

それでは始めましょう!

 

このページの内容は「音高」「音程」「度数」を理解していることを前提としています。 

まだ理解できていない方は以下をご覧ください。

音楽初心者必見!音程・音高・度数の違いをわかりやすく解説

 

スケールの一覧については以下をご覧ください。

【音楽理論】スケール一覧【ブックマーク推奨!】スケール一覧

 

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スケールとは

スケール音階)とは一定の法則で並んだ音高のことです。

 

スケールの種類

基本となるスケールは以下の2つです。

  • メジャースケール
  • マイナースケール

 

その他にもいくつかのスケールがあります。

それぞれについて見ていきましょう。

 

メジャースケール

メジャースケール長音階)は以下の法則で並んだ音高のことです。

全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音

 

例えばC(ド)から始めた場合はC、D、E、F、G、A、B、C(=ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド)となり、これをCメジャースケールといいます。

Cメジャースケール

 

メジャースケールを度数で表した場合は以下のようになります。

P1、M2、M3、P4、P5、M6、M7、P8

 

それでは実際にCメジャースケールを聞いてみましょう。

 

メジャースケールは明るいサウンドを持つスケールであることが分かります。

 



マイナースケール

マイナースケール短調)には以下の3種類があります。

  • ナチュラルマイナースケール
  • ハーモニックマイナースケール
  • メロディックマイナースケール

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

ナチュラルマイナースケール

ナチュラルマイナースケール自然短音階は以下の法則で並んだ音高のことです。

全音、半音、全音、全音、半音、全音、全音

 

一般的にマイナースケールというときはナチュラルマイナースケールのことを指しています。

 

例えばA(ラ)から始めた場合はA、B、C、D、E、F、G、A(=ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ)となり、これをAナチュラルマイナースケールといいます。

Aマイナースケール

 

ナチュラルマイナースケールを度数で表した場合は以下のようになります。

P1、M2、m3、P4、P5、m6、m7、P8

 

それでは実際にAマイナースケールを聞いてみましょう。

 

マイナースケールは暗いサウンドを持つスケールであることが分かります。

 

ハーモニックマイナースケール

ハーモニックマイナースケール和声的短音階)はナチュラルマイナースケールのm7を半音上げたスケールです。

 

例えばAハーモニックマイナースケールの場合は以下のようになります。

Aハーモニックマイナースケール
スケールA♭BBC♭DD♭EEFF#G♭A
AマイナースケールP1 M2m3 P4 P5m6 m7 
AハーモニックマイナースケールP1 M2m3 P4 P5m6  M7

 

ハーモニックマイナースケールにすることでコード進行が滑らかになります。

しかしその代わりメロディが滑らかではなくなります。

 

それでは実際にハーモニックマイナースケールを聞いてみましょう。

 

ハーモニックマイナースケールも暗いサウンドを持つスケールであることが分かります。

またメロディが滑らかでないことが分かります。

 



メロディックマイナースケール

メロディックマイナースケール旋律的短音階)とはハーモニックマイナースケールのm6を半音上げたスケールです。

 

例えばAメロディックマイナースケールの場合は以下のようになります。

Aメロディックマイナースケール
スケールA♭BBC♭DD♭EEFF#G♭A
AハーモニックマイナースケールP1 M2m3 P4 P5m6   M7
AメロディックマイナースケールP1 M2m3 P4 P5 M6 M7

 

メロディックマイナースケールにすることでメロディが滑らかになります。

 

それでは実際にAメロディックマイナースケールを聞いてみましょう。

 

メロディックマイナースケールも暗いサウンドを持つスケールであることが分かります。

またハーモニックマイナースケールよりもメロディが滑らかであることが分かります。

ぜひ聞き比べてみてください。

 

その他のスケール

その他のスケールについては以下で紹介しています。

【音楽理論】スケール一覧【ブックマーク推奨!】

 



スケールの各音の特徴(補足)

メジャースケールの各音には、以下のような名前があります。

 主音上主音中音下属音属音下中音導音
メジャースケールP1M2M3P4P5M6M7

 

そしてメジャースケールの各音には、以下のような特徴があります。

 

安定な音緑色の音:主音、中音、属音)

他の音はこの音に進行しやすいです。
安定の度合いは、以下の順番になります。
主音>属音>中音

 

やや不安定な音(黄色の音:上主音、下中音)

上主音

「全音下の主音」や「全音上の中音」に進行しやすいです。
主音は最も安定な音なので、進行しやすさは以下のようになります。
全音下の主音>全音上の中音

下中音

「全音下の属音」や「全音上の導音」に進行しやすいです。
属音は2番目に安定な音なので、進行しやすさは以下のようになります。
全音下の属音>全音上の導音

 

不安定な音(ピンク色の音:下属音、導音)

下属音

「半音下の中音」や「全音上の属音」に進行しやすい。
属音は中音よりも安定な音です。
しかし半音の進行は強い解決感があるので、進行しやすさは以下のようになります。
半音下の中音>全音上の属音

導音

「半音上の主音」に進行しやすいです。
主音は最も安定な音です。さらに半音の進行は強い解決感があるので、導音から主音への進行は非常に強い解決感があります。

 

キーとは

キー調)とは楽曲がどのスケールに基づいているかを表します。

キーとスケールの対応例
キースケール
CメジャーキーCメジャースケール
AマイナーキーAマイナースケール

 

そのため楽曲のキーが決まれば使えるスケールが決まります。

例えば、Cメジャーキーで「作曲」「耳コピ」「アドリブ」をするならCメジャースケールから音を選べばよいことになります。

それでは試しに以下の2種類のキーのコード進行でアドリブをしてみましょう!

キーに対応するスケールの音を鳴らしているだけで音楽ができる人になった気分を味わうことができます。

 

Cメジャーキーの「コード進行例」と「スケール」
コード進行例C→Am→Dm→G
スケールC、D、E、F、G、A、B

 

Aマイナーキーの「コード進行例」と「スケール」
コード進行例Am→Dm→G→C
スケールA、B、C、D、E、F、G

 

ちなみにアドリブ練習には以下のアプリがオススメです。あらかじめ用意されたコード進行を再生できたり、自分でコード進行を入力することもできます。ジャズをやる方はよく使っていますね。

 

 

以上、ご覧いただきありがとうございました。

 

この記事を読み終えたあとは以下の記事がおすすめです。

ダイアトニックコードとは?コード進行の作り方

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