【考察】「転調」と「モーダル・インターチェンジ」は違うの?

「転調とモーダル・インターチェンジは違うの?」

音楽理論を学んでいる人は、一度はこの疑問を持つのではないでしょうか?

少なくとも僕はそうでした。

結論から言うと「転調」と「モーダル・インターチェンジ」は違います。

その違いは以下です。

  • 転調
    別の調に移動すること。このとき調性が変わる。
  • モーダル・インターチェンジ
    パラレルモードからコードを借りること。このとき調性は変わらない。

 

パラレルモードについては以下をご覧ください。
【音楽理論】モードとは?モード一覧

 

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「転調」と「モーダル・インターチェンジ」は同じでしょ?

転調とは別の調に移動することです。

例えば、「Cメジャーキー」から「Fメジャーキー」へと調を移動します。

そして、モーダル・インターチェンジとは、パラレルモードからコードを借りることです。


例えば、「Cメジャーキー(Cアイオニアンモード)」のときに、「Cミクソリディアンモード」のコードである「Gm7」を借ります。

ここで、「Fメジャーキー」と「Cミクソリディアンモード」のスケールを比べてみましょう。

 
FメジャーキーFGA♭BCDE
CミクソリディアンモードCDEFGA♭B


「Fメジャーキー」と「Cミクソリディアンモード」のスケールの構成音は同じであることが分かります。

スケールの構成音が同じなので、そこから組み立てられるコードも同じです。

 

Fメジャーキー
(ダイアトニックコード)

FM7Gm7Am7B♭M7C7Dm7Em7-5
Cミクソリディアンモード
(モーダル・インターチェンジコード)
C7Dm7Em7-5FM7Gm7Am7B♭M7

 

「スケールの構成音と使えるコードが同じなら「転調」と「モーダル・インターチェンジ」は同じでしょ?」

以前は僕はこのように考えていました。

「転調」と「モーダル・インターチェンジ」で違うところが1つある!

「いやいや、ひとつ違うところがあるじゃん!」

これに気づいたあなた、するどい!

そうです。「転調」と「モーダル・インターチェンジ」では、ルート音が違います

ルート音は、安定(解決)感のある音です。

例えば、Cメジャーキーだと、ルート音である「ド」で安定します。

「ドレミファソラシ~」で終わるのは、不安定ですよね?

 

「ド」で安定したいですよね?

 

そしてルート音は、曲(メロディ+コード進行)の「調性」を決めます。

調性とは曲の雰囲気です。

そのため、ルートが変わると曲の雰囲気が変わります。

例えば、「Cメジャースケール」と「Aマイナースケール」で比較すると分かりやすいです。

 CメジャーキーAマイナーキー
スケールの構成音ドレミファソラシラシドレミファソ
ルート音CA
雰囲気明るい暗い


どちらもスケールの構成音は同じなのに、ルート音が違うだけで雰囲気が異なっています。

明るいCメジャースケール

 

暗いAマイナースケール

 

ここで再び「Fメジャーキー」と「Cミクソリディアンモード」のスケールを比べてみましょう。

 
FメジャーキーFGA♭BCDE
CミクソリディアンモードCDEFGA♭B

 

「Fメジャーキー」と「Cミクソリディアンモード」のスケールのルート音は、それぞれ「F」と「C」です。

ルートが異なるということは、曲の調性(雰囲気)が異なります。

つまり、CメジャーキーからFメジャーキーに転調するときは調性が変わり、CメジャーキーでCミクソリディアンモードにモーダル・インターチェンジするときは調性が変わりません。

 

まとめると「転調」と「モーダル・インターチェンジ」の違いは以下であると言えます。

  • 転調
    別の調に移動すること。このとき調性が変わる。
  • モーダル・インターチェンジ
    パラレルモードからコードを借りること。このとき調性は変わらない。

 


以上、ご覧いただきありがとうございました。

 

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