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音楽におけるドミナントモーションの重要性とは?初心者でもわかる解説

この記事は約4分で読めます。

ドミナントモーションって何?

ドミナントモーションってどう使うの?

 

音楽を聴くとき、メロディーやリズムに注目することが多いかもしれませんが、実はコード進行も音楽の面白さを大きく左右する要素のひとつです。

 

その中でも特に重要なコード進行法のひとつが、「ドミナントモーション」と呼ばれるものです。

 

ドミナントモーションを理解することで、なぜあの曲が印象的なのか、どうしてそのコード進行が心地よいのかがわかるようになります。

 

本記事では、ドミナントモーションについて詳しく解説し、よくある疑問にもお答えします。

 

この記事はダイアトニックコードを理解していることが前提です。

ダイアトニックコードを知らない方はまずこちらをチェックしてください。

ダイアトニックコードとは?コード進行の作り方

 

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ドミナントモーションとは

ドミナントモーションとはメジャーコードやセブンスコードが完全4度上のコードに進行する動きのことです。

 

例えば以下のような”Ⅴ”や”Ⅴ7″から”Ⅰ○”へのコード進行がドミナントモーションに該当します。

  • CメジャーキーでのG7→C(Ⅴ7→Ⅰ)
  • AメジャーキーでのE→A(Ⅴ→Ⅰ)
  • CマイナーキーでのG7→Cm(Ⅴ7→Ⅰm)

 

ここからは簡単のためドミナントモーションとして”Ⅴ”や”Ⅴ7″から”Ⅰ○”への進行を取り上げて解説していきます。

 

ドミナントモーションは強い解決感のあるコード進行

ドミナントモーションには強い解決感があります。

 

解決感とは聴覚上の緊張感が緩和される感覚のことです。

緊張が緩和されることで生まれる心地よさがドミナントモーションの重要な特徴です。

ドミナントモーションの解決感

 

しかしなぜドミナントモーションには強い解決感があるのでしょうか?

 

メジャーコードからのドミナントモーションの強い解決感の2つの理由

メジャーコードからのドミナントモーション、例えばⅤからⅠ○へのドミナントモーションに強い解決感があるのは以下の2つの理由からです。

 

①強進行するから

強進行とは、コード進行においてルートが完全4度上(完全5度下)へ進行することを意味します。

 

例えばG7→Cのコード進行ではルートがG→Cへと進行しています。

Gの完全4度上はCなのでこのコード進行は強進行です。

強進行

 

この強進行は解決感のある進行です。

②導音が主音に解決するから

“導音”と”主音”はそれぞれスケールにおける”長7度”と”完全1度”の音のことです。

例えばCメジャースケールでは導音がB、主音がCです。

主音と導音

 

導音は不安定な音で、主音は安定な音です。

不安定な導音が安定な主音に動くことで解決感が生まれます。

例えばG→Cのコード進行ではGメジャーコードに含まれるB(導音)がCメジャーコードに含まれるC(主音)に動くことで解決感が生まれます。

導音の主音への解決

 

セブンスコードからのドミナントモーションのより強い解決感の2つの理由

特にセブンスコードからのドミナントモーション、例えばⅤ7からⅠ○へのドミナントモーションはより強い解決感を生みます。

それは上記2つの理由に加え以下の2つの理由からです。

 

①下属音が中音に解決するから

“下属音”と”中音”はそれぞれスケールにおける”完全4度”と”3度”の音のことです。

例えばCメジャースケールでは下属音がF、中音がEです。

中音と下属音

 

下属音はやや不安定な音で、中音はやや安定な音です。

やや不安定な導音がやや安定な主音に動くことで解決感が生まれます。

例えばG7→Cのコード進行ではG7に含まれるF(下属音)がCメジャーコードに含まれるE(中音)に動くことで解決感が生まれます。

下属音の中音への解決

 

②トライトーンが解決するから
トライトーンとは、増4度(減5度)の不安定な音程(全音3つ分)のことです。

トライトーンはこれまでに説明した”下属音”と”導音”から形成されます。

トライトーン

 

例えばG7→Cのコード進行では、G7に含まれるトライトーンであるF(下属音)とB(導音)はCメジャーコードに進行するとそれぞれE(中音)とC(主音)に動き、不安定なトライトーンが解消されるため解決感が生まれます。

トライトーンの解消




ドミナントモーションの使い方

ドミナントモーションの強い解決感を応用したのが以下のテクニックです。

 

転調

ドミナントモーションの強い解決感を使って、ある調から別の調に移動するテクニックです。

詳しくはコチラ↓
「転調の方法」と「転調パターン一覧」

 

セカンダリードミナントコード

ドミナントモーションの強い解決感を使ってコード進行中のあるコードに解決するようなドミナントコードを挿入するテクニックです。

詳しくはコチラ↓
セカンダリードミナントコードとは?3つの使い方

 

偽終止

ドミナントモーションの強い解決感を逆手にとり、あえてⅠ○に解決しないことでコード進行に意外性を与えるテクニックです。

 


以上。ご覧いただきありがとうございました。

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コメント

  1. 井上耕 より:

    毎日楽しくコード理論を勉強しています。ありがとうございます。
    文中に一ヵ所間違いがあると思われます。

    Aメジャーキーでの D→A(Ⅴ→Ⅰ)とあるのは E→A ではないでしょうか。

    • カラメルカラメル より:

      いつもご覧いただき、ありがとうございます。
      そしてご親切にもご指摘ありがとうございます。
      おっしゃるとおりです。修正いたしました。
      これからもよろしくお願いします。

  2. […] ドミナントモーションとは | 音楽理論はいらない!? […]

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