「ドミナントモーションって何?」
今回はこの疑問にお答えしましょう!
ドミナントモーションは「転調」や「セカンダリードミナントコード」で使われる大事な理論なので覚える価値はあります!
「理論はいいから使い方を知りたい!」というせっかちなあなたは、記事の後半の「ドミナントモーションの使い方」をご覧ください!
それでは見ていきましょう!
ドミナントモーションとは
ドミナントモーションは、ドミナント(Ⅴ)からトニック(Ⅰ、Ⅰm)への進行です。
ドミナントモーションの特徴は、強い解決感のある進行であることです。
この強い解決感の要因は以下の4つです。
- 強進行するから
強進行とは、ルートが完全4度上(完全5度下)へ移動する進行です。
強進行は解決感のある進行です。完全4度と完全5度の意味については、以下をご覧ください。
「音高(ピッチ)」「音程」「度数」とは?違いは? - トライトーンが解決するから。
トライトーンとは、増4度(減5度)の不安定な音程(全音3つ分)のことです。
トライトーンはスケールの中の「下属音」と「導音」から形成されます。「下属音」や「導音」などのスケールの各音の意味については、以下をご覧ください。
スケール(音階)、キー(調)とは
Ⅴ7からⅠ(Ⅰm)に進行すると、トライトーンを形成する「下属音」と「導音」はそれぞれ「中音」と「主音」に移動し、不安定なトライトーンはなくなります。※Ⅰmの中音は、Ⅰの中音の半音下です。主音 上主音 中音 下属音 属音 下中音 導音 V7の構成音 〇 〇 〇 〇 I(Ⅰm)の構成音 〇 〇※ 〇 - 不安定な「下属音」が、安定な「中音」に解決するから
- 不安定な「導音」が、安定な「主音」に解決するから
ドミナントモーションの使い方
ドミナントモーションの強い解決感を応用したのが以下のテクニックです。
転調
ドミナントモーションの強い解決感を使って、ある調から別の調に移動するテクニックです。
詳しくはコチラ↓
「転調の方法」と「転調パターン一覧」
セカンダリードミナントコード
ドミナントモーションの強い解決感を使って、コード進行中のあるコードに解決するようなドミナントコードを挿入するテクニックです。
詳しくはコチラ↓
セカンダリードミナントコードとは?3つの使い方
偽終止
ドミナントモーションの強い解決感を逆手にとり、あえてトニックに解決しないことでコード進行に意外性を与えるテクニックです
以上。ご覧いただきありがとうございました。
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